美術大学のキャンバスライフ【美大生活の始め方】
この記事でわかること
大学生活の基礎知識
入学式を終えて、まず初めに「履修登録」が必要です。最近では高校でも2学期制のところが多いようですが、大学でも前期と後期、どちらの始まります。
どんな授業を受けるか、たくさんの授業のリストの中から選んでいきます。「必修」や「選択」など、取らなくてはならない授業と、とりたい授業のバランスを見つつ、課題で溢れて単位を落とさない程度に、スケジュールを組んでいく必要があります。
また、授業によっては、卒業後もこの単位とっておいたので的なこともあります。(美大だと写真学など学芸員などでそれを受講することによって面接で有利に働くこともあります)
受講する資格によって「必修」科目と「必修選択」科目などもあります。
前期、後期の終わりにはテスト、あるいは課題提出が待っています。バランスを見つつ授業を受講してください。
美術大学のキャンバスライフ
まず初めにすごくおしゃれな人が多くて、「はちみつとクローバー」のようなキラキラしたイメージなんてものを想像されているかもしれません。言っておきますが幻想です(笑)
女子生徒ですら髪の毛ぼさぼさのつなぎ姿なんて当たり前で、おしゃれ?何それ美味しいの?という方が非常に多いです。
意外かもしれませんが、美術大学での特徴の一つは図書館です。言うまでもなく美術参考書が数多くそろっており、そこには廃盤になった書籍、一般では絶対に見たことがない書籍などが無数あります。ぜひ通い詰めることをお勧めします。
専科の授業は、デザインだと1か月ほどの期間で課題提出、美術科でも3か月の期間で作品制作となります。え?簡単じゃんと思っている人から課題地獄で泣きを見ます(笑)
実は美大はかなり忙しいです。一般文系などのイメージのキャンバスライフという物とはかなり違い、特に1、2年時は全く暇がないなんてことがよくあります。最初の1、2年時は頑張りましょう。
サークル活動
サッカー部、イラスト研究会、漫画研究会、演劇部、バスケットボール部、山岳部、野球部など多数あります。
ただ私は、サークルに手を出す暇が一切ないぐらい忙しかったです。大学によってはサークル活動できる場所もありますが、私が行っていた大学の美術科では課題地獄でサークルなど入ったら自殺行為でした。
後、教員免許を目指される方でサークルに入るのは、相当時間をうまく使える方ではないと難しいかもしれません。(個人的感想ですが)
アルバイト
基本的にアルバイトは頑張ればできます。かなり頑張れば・・・・
学費が高いのでアルバイトをする方は結構います。また、夏休みなど1か月以上期間があるのでそこでアルバイトをすることもできます。
美大ならではのアルバイトとしてティチャーアシスタント(いわゆる先生のお手伝い)などのバイトもありますし、先生の工房でバイトするってこともできたりします。考古学等に知識があったり顔が効いたりするようでしたら、発掘、修復などのバイトにも参加できたりします。
展示スペース
展示スペースを借りることもでき、みんなで作品を作って製作し、展示することもできます。私も美術団体を立ち上げ展示していました。
課題だけでなくいろんな場面で作品制作をしていきましょう。それが将来につながったりします。
美大生活の始め方
一番大切なことは、受動的な形で大学にいくのではなく、能動的に、積極的に動くことが大切です。特に美大は、教えるのは基礎的素材の使い方だけで、そこから先は基本教えません。環境が人を育てるのです。
なのでどの美大に行かれたとしても、積極的にコンクールや公募展にガシガシ出していく人の方が圧倒的に作品の質も、その後も全然違うものになります。(まるで別人というくらい)
美大に入ってからがスタートです。毎日がっつり作品を作っていきましょう。